JUGEMテーマ:日記・一般
仏さまというと、私たちは阿弥陀様をすぐ連想します。
しかし、親鸞聖人も十方無量の諸仏と言われているように、悟りを開かれた方、あるいは迷いの凡夫を救おうと働いて下さる仏さまは数限りなくいらっしゃいます。
そこが、仏教が一神教と大きく違うところでしょう。
亡くなった方を仏さまというようになったのも、浄土真宗のみ教えが広まったからでしょう。
しかし、死人が仏さまではありません。
亡くなられた方の生き様や、死や別れという厳しさを通して私を導いてくださっていると味わうところに「私を導いて下さる仏さま」として手を合わさずにはおれなくなるのでしょう。
故人との別れの悲しみを通して還相回向(げんそうえこう)の働きを感じとるから、仏さまとして拝まずにおれないのですね。
「迷わず成仏してください」というのは、言っている人自身が迷っているということでした。