一切皆苦

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95歳、もうすぐ96歳。
前住職です。私の父です。はつらつとした顔をしています。
食事は若い者に負けないぐらいしっかり食べます。
体格もがっしりしているんです。


しかし、なにせ背骨を10年前に事故で損傷。
膀胱は癌で摘出。
自分の腸をつかって代替膀胱。
戦争で肩と足を鉄砲の弾が貫通。
若い時はスポーツ万能で、野球にスキーにボクシングに活躍しました。


70前になってゴルフをはじめ、85歳でスキーに行く途中、事故に会い背骨を損傷したのです。
それ以来、痛みとの葛藤です。
背骨の損傷の痛みをぼかすため睡眠剤、強すぎると腸の活動までが悪くなって下剤。ガスはたまる。お腹が痛くなる。
毎日それの繰り返し。葛藤です。


長生きも苦しみです。
一切皆苦、まことまことと頷くばかりです。


何もかも灰になる

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クリスチャンでもないのに亡くなった方が“天国にいる”という事を平気で言う人が増えてきました。
それもいい年寄りが。


天国ってどこにあるんでしょうか?
死にさえすれば行けるんでしょうか。クリスチャンでもないのに。


因果の道理もわからない人が増えているんですね。
地獄に堕ちるとも知らないで・・・。


地獄も天国もありゃせん。“死んだら終わりよ”
こんな声も聞こえてきます。


何のために生きて来たんでしょうね、こんな齢まで?
何もかも灰になってしまう人生を必死になって生きてきたんでしょうか。


つながり

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N家の続きです。
お正信偈の後、お茶をいただきながらお母さんとお子さんと三人でお話。

6年生のお子さんが水泳をやっているということで、水球の話になり吉川晃司さんの話になりました。
すると、「お父さん、ボーイスカウトで一緒だったんですよ。この前、テレビで吉川晃司さんが南方の無人島ですごす番組を見ていたら、ボーイスカウト時代の写真を見せたんですが、その写真にお父さんも一緒に写っていた」とお母さん。


そういえば、吉川晃司さんもN家のお父さんも龍仙寺の幼稚園を出て、龍仙寺のボーイスカウトに入っていたんですね、と思いがけないところで思いがけない話が弾みました。


仏さまが見ていらっしゃる

 
町外の報恩講にN家へ。
お母さんが小学6年生の男子に「正座してお参りしなさい。仏さまが見ていらっしゃるよ」と声をかけると正座して仏前へ。

座った途端、「もうしびれた」


「我慢できなくなったら、くずしたらいいよ」と声をかけ、お正信偈読誦。

終わって後ろを振り返るとじっと正座したままです。

今時、素直なお子さんに驚くとともに、若いお母さんが我が子にきちっとお参りしなさいと声をかけるだけでなく「仏さまが見ていらっしゃるよ」とたしなめる言葉に懐かしい思いをしました。

最近、若いお母さんが「仏さまが見ていらっしゃるよ」と言って、我が子をたしなめる光景に出会ったことがありません。


終わりました

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一応、町内報恩講が終わりました。
後、町外門徒の家庭へ12月初旬まで。


一軒一軒お参りに行くと久しぶりに見るお顔、新たな出会いなどご門徒の皆様と接触できることは有難いことでした。
お寺にいつも出入りしてくださっている方とは違った感触というか出会いがあります。


また、町の様子も変わり、家も建て替わっているなど、よく知っているはずのお家が分からなくなることもしばしばで、府中でも平素の活動範囲と違った所はどんどんわからなくなっています。


何より有難く感じたのは、どこのお家もほとんどがお仏壇を大切にしていて下さったことです。


しかしまた、ほとんどがお年寄りで若い人に出会えることが少なかったのはちょっと残念ですが、平日ですから仕方ないかもしれません。


人という名の動物

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 人という名の動物
「お仏壇のない家は、犬小屋と同じだ」
40年前、私の師がご法話の中で語られた言葉です。
私も引用してよく語っていました。


その頃の広島では建売住宅のチラシ広告にも、仏間が設計されていました。
しかし現在、建売住宅に仏間がある広告を見たことがありません。


それにつけても報恩講のお参りでは、当たり前のようにほとんどのお家でお仏壇がきれいにお飾りしてあります。
さすが人間のお家ばかりです。

朝夕、手を合わしてお礼する。お礼が出来る、頭の下がる場を持って生活するのが人間です。

しかし、やがて犬小屋ばかりになって、人という名の動物(犬)ばかりの世界に。


被災地支援バザー

 
12月5,6日に開催のお取越報恩講法要でバザーをすることに。
被災地支援のため収益の全額が本願寺の支援金に送られます。
仏婦手作りの品々、色々りっぱなものがたくさん出ます。



写真はケイタイ用のストラップ。
若婦人部の手作り、本物の石を使いお珠数を形どったものその他、たくさん出品されます。
充分、商品としても店頭に陳列できる素晴らしいものばかりです。

お近くの方、ぜひお越しください。


生死はひとつ

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以前、一緒にスキーをした友人のTさんが癌で入院しているときいてお見舞いに行ってきました。
以前とちっとも変らない明るいTさんでしたが、髪は白くなるとともにスカスカに抜け落ち、コバルト治療で肌が黒く焼けていたのが治療の厳しさを物語っていました。


でも、手術で切り取るのでなく、抗がん剤の点滴とコバルト治療だけで癌を克服できる時代になった医療技術の進歩に驚くばかりです。
癌も即「死」という時代ではなくなって、ますます簡単には死ねなくなったという反面、先日のYさんのように耳を疑うような突然死も・・・。


いずれにしても生即死には変わりありません。


おふたりで

 
ご法事でいただきました。
持って帰ってよく見ると、“おふたりで”という名のお菓子でした。
一つのお菓子を「お二人で」とは?
「きっと、中を開けてみると二つに分けられるようになっているんですよ」と坊守。


開けてみました。
やっぱりただのクッキー。
「切って半分づつどうぞ」ということのようでした。


何でもないネーミングが話のタネになりました。


カップル誕生


昨日は隣寺の住職の結婚披露宴におよばれでした。
通称、さとしクン。
美男美女と言いたいとこですが・・・。
美女と太ったアンパンマン?
花嫁に言われて心もちスリムになっていましたが・・・。


さとしクンの優しさと花嫁の聡明さがぴったりのカップルでした。
家庭円満間違いなし。


さとしクンが子供の頃からの家族ぐるみのお付き合いなので感無量です。
でもこれからは、さとしクンではなく、名実ともに御院家さんになるんですね。

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