智慧

 
仏教の基本は智慧です。 

智慧にいたるために布施から禅定までの五つの教えがあり、
また、智慧を土台として布施から禅定までの五つの教えがあるのです。
 
般若の智慧とも、縁起の智慧とも言われ、
執着(とらわれ)を超える教えです。 

すべて皆、つながりによって存在し、
つながりが切れると消えてゆきます。
 
だから、無常なのです。

永遠なるものは何もないのです。

だから無我なのです。

実体のあるものは何もないのです。 

名誉も地位も財産もそしてあなた自身も。
 
善人という実態もなければ悪人という実態もない。
縁に触れて善人あるいは悪人といわれる姿を表しているだけです。
 
だから、どんな悪人も更正という可能性があり、
イイ人と思われている人が「え、あの人が」と
周囲を驚かせるようなことをやってしまうことが起こるのです。 

固定したものの見方をしない。
いつも動いている。
それがこの世界であることを知る智慧。

それが仏さまの智慧です。
 
あなたも私も大丈夫ではないのです。
大丈夫は何もないのです。

でも人間は、頭ではわかってもこの身が執着を起こすんです。

これを凡夫と言います。

だから、ナンマンダブと阿弥陀さまの声を聞きながら生きてゆこうよ、と親鸞さまはおっしゃっています。
 
腹がたったらナンマンダブ、嬉しい時にもナンマンダブ。
理屈はいいからとりあえず阿弥陀さまの呼びかけです。
ナンマンダブです。

破壊の連鎖

 
今、人がどんどん壊れています。 
自分が壊れ、まわりを壊す。
秋葉原の事件などその代表的なものでしょうか。
 
それに追い打ちかけるように少女の父親殺しやバスジャック。
東京での女性殺傷事件。いとも簡単に壊れ、壊しています。
 
人間が壊れるから、地球も壊れる。この連鎖を止めるには、
人間自身が強くならねばなりません。 
 
人間は基本的に弱いんです。
自分は強いと思っている人も多いけど本当は弱いんです。

順調にいっている時は誰だって強気。
でも本当は弱いんだってことまず自覚しましょう。

弱い人間を強くする。 それが仏教です。

でも、スーパーマンになることではありません。

 布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧
 
基本的な仏教の教えです。 これを六波羅蜜と言います。

私が若い頃、今から40年ぐらい前までは、厳しくつらい出来事に出会ったとき
「これもわしの業よ」と、自分に言い聞かせるように、
誰かを責めるのでもなく、諦めるのでもなく、
自分の責任として果たしてゆこうという
強い意志を感じさせる言葉をおっしゃる方がありました。
 
仏法によって「逃げない」「責任転嫁しない」
そして我が人生を「果たし抜く強さ」を育てられていたんです。 
 
戦前には、安芸門徒と言われる広島から、
ハワイやブラジルなど多くの移民が出ていますが、
過酷な環境の中で生き抜く強さが培われていたんですね。

この六波羅蜜の教え、御一緒に明日から味わってみましょうか。

環境問題は「人の道」

 
熱帯森林保護団体代表の南研子さんの言葉(朝日新聞)。
 
アマゾンの森は毎年、四国の1・5倍の面積が消えている。
焼かれた森の跡地に大豆やサトウキビの畑がひろがり、
その収穫によって先進国の豊かさが支えられている。
 
森が焼かれるということは、そこに住んでいた生き物たちが焼き殺され、
あるいは住処を奪われるということである。
 
日本の大豆輸入の二割近くがブラジルからのものだが、アメリカを経由する加工食品や輸入する鶏肉の多くはブラジルからのものであり、その飼料となるのが大豆の殻であることを考えると日本人はアマゾンの森林破壊に加担している。
 
アマゾンにはインディオと呼ばれる先住民が暮らしているが、
そこには電気やガス、水道もない。

狩猟採集を生活の糧にしているが、殺人はもとよりいじめや差別・自殺といった現代人がかかえている問題は皆無。
(チベットのバイマーヤンジンさんの言葉に通じる)
 
経済優先の論理が地球環境をズタズタにしてしまった。
手遅れかも知れないが、環境問題を政治経済の枠ではなく、
人の道として考えていかねばならないのでは?と、南さんが語りかけている。

お釈迦さまがすべての生き物は「つながりあって生きている」ことを、親鸞さまが「自然」の大切さを教えられていることをあらためて、「まこと」と頷かされます。

物価高騰のおかげ

 
燃料や小麦粉の高騰が、様々な物価の高騰に連動しています。

そんな中、お米の需要が増えてきたそうです。 

日本のお米農家にとっては朗報でしょう。 ぴかぴか

食料自給率が40パーセントを切っている
日本の代表的な食糧である米の需要が増えることはいいことです。ぴかぴか
 
外国からたくさんの燃料を使って穀物を輸入するよりも
日本にあるものを食べる、自給自足の原則をあらためて考え直すべきです

ただ安ければよいというだけでなく、日本の農業や漁業を守るという発想も大切です。
せめて食料自給率を60パーセント以上にはしておきたいですね。グッド
 
エッ、60パーセントの根拠は何だって・・・沈黙。 汗

ホントは百パーセントなんでしょうね。 
だって、フランスやアメリカは130パーセント前後、
あの山国スイスでさえ60パーセントもあるんですから。

それにしてもWTOの調停気になりますね。
米など日本の重要な農産品の保護のための
輸入高関税が引き下げられると日本の農業は大打撃。

食料自給率60パーセントなど寝言の寝言。
農業国・漁業国なんて古き良き時代、
昔、昔のおとぎ話でしかありません。

医師不足

 
テレビで医師不足の問題をとりあげていました。
 
特に産科医の不足が深刻とのことでした。びっくり 

お産に関して事故や措置の仕方で、訴えられるケースが増えているようです。 
お医者さんが戦々恐々としているのです。汗
 
それでなくともお産は24時間体制です。 
産まれそうになるまで病院にかからず、
いざお産となった時、病院のたらい回しにされて死産という問題もありました。

産む側にもいろいろ事情はあるんだろうけど、
基本的にはお産をなめているんじゃないかなあ。
 
そして医師の責任が問われる。
これじゃお医者さんもたまったもんじゃないですね。
同じ医師になるなら産科はやりたくない、これ人情でしょう。

お産は本来、産む母親も生まれる赤ちゃんもともに命がけでした。 
ところが医療の進歩や医療施設の充実などで
お産そのものを軽く見るようになっているのではないかなあ、と感じます。 

元気で生まれるのが当たり前、医療事故が起こることは
本来あるはずのないことという思い込み。 

だから、飛び込みのお産や医療事故に対する
医師の責任追及がいたずらに増えているんじゃないんでしょうか。

自業自得が人生の鉄則です。
 
病院を選ぶ責任、医師に任せる責任、
そして何より産む責任、自覚したいですね。 

医師も人間です。 

神や仏ではありません
。 

いや、神には背けばバチやたたりを与えるイカリがあります。 

人間医師でいいんです。
 
もちろん医師に責任がないなどと言っているのではありません。

温暖化で腎臓結石

 
毎日、新聞テレビで温暖化が取り上げられています。
 
温暖化で腎臓結石の患者が増え、医療費が年間1千億円も余計にかかると
米テキサス大学が推計を発表したそうです。
 
気温の上昇で汗に水分を取られるから、
尿の濃度が上がって結石が出来易くなるんですって。

2050年に平均気温が4度上がるとすると、
米国では新たに160万人から220万人の患者が発生すると言う予想だそうです。
 
発展途上国では深刻な被害がでると考えられているとか。
 
壊れる、壊れる。人間が、地球が・・・。びっくり

 
自然が壊れ、人間が壊れてます。
みんなみんな壊れてゆくのですね。 
壊しているのは・・・人間。
 
人間の「貪欲(とんよく)」ーむさぼりの心ーが。

自然(しぜん・じねん)

 
思いがけないプレゼントが届きました。鉢植えのお花のプレゼントです。
 
いつもお供えする仏華を届けてくださる花屋さんからのお中元です。 
玄関に飾りました。 
オットお花の名前聞くの忘れました。ご存知の方教えて下さい。

花1 

でも、名前は知らないけどお花っていいですね。
いっぺんに玄関が華やぎました。

暑い中、お越しくださったお客さんも玄関入ってこの花ご覧になったら、
ほっとされるでしょう。

 
「枯らさないよう水やって下さいよ」続いて
「でも、枯れるからいいんだよね・・・」花屋さんの言葉。 

そうです。
しっかり水やりながら、でも時期が来たら枯れてゆく、
それが自然(しぜん)です。
 
人間って、それさえも自分の意のままにしようと・・・。

「弥陀仏は自然(じねん)のやうをしらせんれうなり。」
ー親鸞聖人ー


うなぎの旅


今日は土用の丑。

うなぎにとってはあってはならない日なんですね。可哀そうに・・・。
と言いながら・・・今から舌鼓!拍手
 
ところで、うなぎってすっごいんですね。
なんと、日本うなぎの生まれたところはグアム島沖のスルガ海山付近なんですって。 

生まれたばかりの赤ちゃんうなぎは、
うなぎとはとても見えない柳の葉っぱのような形をしていて、
海流に乗って遠く日本にやって来るんだそうです。

やがて扁平な形から円筒形のうなぎの形(しらすうなぎ)になり、

川をさかのぼり5年から10年以上かけて成魚になるんだそうですよ。
そしてまた、川を下り、産卵場の南の海へ戻ってゆくのだそうです。  

ところが近年、琵琶湖等、いくつかの湖沼では外洋へ注ぐ河川に堰(せき)が造られたり、大規模な河川改修によって外洋とを往来できなくなり、湖内のウナギが激減してきたため、稚魚の放流が行われているんだそうです。
 
そんなうなぎを いとも簡単にカバヤキ・・・。
うまい、うまいと。やっぱり鬼ですね、人間は。 
そういえば念仏者・浅原才市さん  ←クリック は、自分の似顔絵にわざわざ角を描かせてたよなあ。 
せめて、合掌して “いただきましょうか”嬉しい

明日は土用の丑 うなぎです。


土用(どよう)とは、五行思想(古代中国に端を発する自然哲学)に基づく
季節の分類のひとつで、各季節の終りの約18日間のことなんですね。

したがって、四季にすべて土用があるわけですが、
特に夏の土用の丑(十二支の一つ)の日が
うなぎを食する日となったというか、
なってしまったのです。うなぎ受難の日に。汗
 
ではなぜ、土用の丑の日にうなぎ? ?

幕末に有名な平賀源内が、
夏場に売れなかったウナギを売る方法を
近所のウナギ屋に相談され、
「本日、土用丑の日」と張り紙を出したところ、
大繁盛したことがきっかけだそうです。

でも、なぜ土用丑の日とうなぎが関係あるの??

諸説あるようですが、確かなことは・・・。 
いずれにしてもうなぎにとっては迷惑な話です。汗
 
今年は、中国産うなぎの薬物付けで
国産うなぎが「うなぎのぼり」に高くなっているとか、・・・? 

まあ、ウナギの身になって一匹みんなで分け合って、
タレしっかりかけて味わいますかね〜。嬉しい

環境対策

 
「百万人のキャンドルナイト」から、
環境対策への家庭で出来るささやかな省エネ努力をと思いながらも、
こう暑くなってくるとさすがに耐えられなくなってしまいます。冷や汗
 
そしてふと、こんなことやっても「焼け石に水」。 

ええ〜い。
エアコン、エアコン。スイッチオン。どんっ
てなことになってしまいました。汗

冷気が何とも心地よい。
昔はエアコンなかったのに・・・
と思いながらも気温が体温に近くなるとそうも言っておれません。
 
しばらく涼んでエアコンきって窓開放。
なま暖かい空気が入り込んで肌がすぐネチャネチャに。
こりゃどこまでできることやら。汗
 
とりあえず、昨夜もキャンドルナイト。
嫁いだ娘が、夫が留守とかで帰って、いややってきて、
「何んね、こりゃ! アツイ、アツイ」と不機嫌です。汗

お寺という窓を開け放すことができる環境でもこれだから、
都会や、ひしめき合うように立ち並ぶ家などではとてもできることではないでしょう。 
 
環境対策って、難題です。

 
今日も御法事でお参りにお寺に来られた中に
小さなお子さんが何人かいました。

この子たちが大人になっても生きていける地球であるために、
環境を守る責任が私たち大人にあるんだと思いながらも・・・

エアコンスイッチオンでした。 汗

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